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2014年11月27日(木)
「花」と琳派、語り合う京都・中京で伝統フォーラム
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来年の琳派400年記念祭にちなみ、花について語り合うパネリストたち
(京都市中京区・京都新聞文化ホール)

伝統文化の継承を考える「伝統フォーラム」が27日、京都市中京区の京都新聞文化ホールであった。来年の琳派400年記念祭にちなみ、「花」について文化人が語り合った。

京都新聞と京都伝統建築技術協会が「洛中 花ごよみ〜琳派400年記念」と題して開き、約130人が参加した。
日本画家の森田りえ子さん、華道未生流笹岡家元の笹岡隆甫さん、作庭家の小川勝章さんが順に登壇し、琳派の歴史や自らの作品について写真を使って説明した。

3人のパネルトークでは「木々の骨格がはっきり見える冬の庭にこそ魅力がある」という小川さんの意見を受け、笹岡さんが「いけばなでも枝を省いていく引き算が大切で、庭づくりに似ている」と続けた。
森田さんは「絵は花の美しい一瞬を表現する点で庭やいけばなの世界とは違うが、作品はなかなか枯れない」と絵画の特性を語った。

笹岡さんが、琳派の特徴である素材の極端な省略が想像力をかき立てることに触れると、森田さんが「花を描く時は根っこや枝ぶりなど名脇役の描き方が重要になる」と明かした。

【 2014年11月27日 23時17分 】


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