毎日新聞 2014年5月11日(月) |
作庭ワークショップ:石庭に苔やシラン 左京の実相院で市民ら 岩倉実相院(京都市左京区) |
参拝者や市民らが協働で石庭を作る「実相院こころのお庭プロジェクト」の作庭ワークショップが10日、京都市左京区の実相院で行われ、約60人が苔(こけ)を張ったりシランを植えたりする作業に汗を流した。
プロジェクトは、江戸時代に御所から移築され、老朽化が進む実相院客殿の修復を最終目標に、2013年にスタート。 「造園植治」次期12代目の小川勝章さん(40)の指導で、客殿前の石庭の整備を進めている。 庭は海とともにある日本列島をイメージしてデザインされ、東日本大震災の被災者への鎮魂や、自然への畏敬(いけい)の念も込められている。 小川さんは「庭は長い時間の間に変化していくもの。庭作りのプロセスに関わることで、さまざまな人の思いが未来にもつながり、 庭も成長していく。いろいろな表情を持った庭ができればうれしい」と話していた。 ワークショップに参加した京都市北区の会社員、荒木ひとみさん(32)は「日ごろ入ることのできないお庭で苔を植える作業ができてうれしい。 苔は意外に固くてしっかりとした感触ですね」と笑顔で話していた。 庭は今秋に完成する予定。【野宮珠里】 毎日新聞 2014年05月11日 地方版 |
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