京都市左京区岩倉の実相院で進められている石庭「こころのお庭」の改修事業の一環として、作庭の体験会が5月10日午前10時から開かれる。江戸期から続く「造園植治」の作庭家・小川勝章さん(40)=東山区=の指導で、庭作りの現場を体感できる。

市民参加型の「実相院こころのお庭プロジェクト」は庭を身近に感じてもらおうと、昨年から実行委員会形式で始まり、これまで4回体験会を行った。無鄰菴(左京区)など数々の名庭を手がけた明治期の作庭家7代目小川治兵衛直系の小川さんが作庭を担当している。

同庭は日本列島を表現しており、今秋に完成予定。今回はコケを張り、白川砂を敷く作業を体験してもらう。一般参加できる寺院の作庭は珍しく、小川さんは「庭作りにかかわることで家庭の庭のような感覚が芽生えるはず。何度も足を運んでもらえる庭となってほしい」としている。

定員50人。会費2500円。申し込みは実相院内の実行委TEL075(781)5464。

【 2014年05月03日 13時55分 】