■第1回ワークショップ　60人参加

鎌倉時代に創建された門跡寺院・岩倉実相院(京都市左京区)の日本庭園を市民らの手で改修する「こころのお庭プロジェクト」の第1回ワークショップが1日、行われた。
約60人が参加し、石庭の築山にコケを張る作業に挑戦した。

プロジェクトには、多くの国名勝庭園を作庭した7代小川治兵衛(1860〜1933年)の直系に当たる作庭家、小川勝章さん(39)が全面協力。
市民らが参加するワークショップを随時開催しながら、2年間かけて客殿前の石庭(約500平方メートル)を改修していく予定だ。

この日、参加者たちは小川さんのアドバイスを受けながら、築山にスギゴケとスナゴケを張る作業にチャレンジ。
手のひら大の苗を一つずつ丁寧に植え付け、深緑色の本物の山を連想させる築山が約1時間で出来上がった。

参加した京都市左京区の画家、服部しほりさん(25)は「子供のころからたびたび訪れていた歴史ある寺院。改修作業にかかわることができ、ますます親近感がわきました」と話していた。
（奥田翔子）