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毎日新聞 2013年4月27日(木)
実相院:石庭改修 作庭体験に参加を 6月1日に花植えなど、参加者を募集 
京都 岩倉実相院(京都市左京区) 毎日新聞 2013年04月27日 地方版

鎌倉時代に創建された門跡寺院、実相院(京都市左京区)で、客殿東側の石庭の改修が進んでいる。
手掛けるのは江戸時代から続く作庭家・小川治兵衛直系の小川勝章さん(39)。
多くの人に寺に関心を持ってもらうため、「こころのお庭」と名付け、小川さんの説明を聞きながらコケや花植えを手伝う体験会を6月1日に開く。
参加者を先着順で募っている。

実相院の客殿は江戸時代の享保5(1720)年、大宮御所の建物を移築した。傷みが激しく、01年に設けた26本の支柱で補強している。
修復を目指す境内整備の一環として実行委員会を設立し、4段階に分けて作庭を進める。
これまであった石庭は昭和時代の作とされる。

改修作業は2月下旬から始まり、大きな石の位置や角度を変えたり、海の波に見立てた木の造作物を配置した。
2年後の完成を目指している。

実相院の岩谷千寿子さん(61)は「作庭の現場に参加できる貴重な機会。
これをきっかけに多くの方に実相院に心を寄せてもらい、老朽化した客殿の修復にもつなげたい」と話している。

定員30人。参加料は、奉納する白川砂やコケなどの費用を含め2000円。
申し込みは実相院(075・781・5464)。【花澤茂人


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