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京都新聞 2012年6月18日(火)  
洛翠庭園3年ぶり公開 府林業大学校、左京で講座
写真
3年ぶりに公開された洛翠庭園を見て回る参加者ら
(京都市左京区)


京都府林業大学校の公開講座が17日、7代目小川治兵衞作で知られる京都市左京区の「洛翠庭園」で開かれた。
3年ぶりの公開で、整備を手掛ける11代目小川治兵衞さんが、市民ら80人に琵琶湖を模した庭園の由来を解説した。

洛翠庭園は1909年(明治42)、実業家藤田小太郎の別邸として造られた。
小川さんは、藤田が琵琶湖疏水の工事長だったため、疏水の水を引き、琵琶湖の形にしたと説明。港の位置に石を配置するなど「琵琶湖の地形があまり広まっていなかった時期に、克明に再現したことが画期的だった」と評した。

昨年(2011年)秋に本格化させた整備では今後、琵琶湖への流入河川を模した川を造りたいと打ち明けた。
参加者は小川さんの案内で庭園を巡り、初夏の庭園を楽しんだ。

小川さんが同校の特別教授を務める縁で、府が所有者の日本調剤(東京都)に要請し、参加者を公募した。
2009年に前所有者の日本郵政共済組合が売却方針を示し、それから非公開が続いていた。



2012.6.18 09:56