関西テレビ 2011年10月15日(土)  京都・美の創造者
京都・美の創造者
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11代小川治兵衛さん

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平安女学院・有栖館

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平安神宮・神苑

【みどころ】

今回の職人は、庭師・小川治兵衞(おがわじへえ)さん。260年の歴史を受け継ぐ造園「植治」の十一代目として活躍するその姿に密着する。

江戸時代の宝暦年間から260年の歴史を刻む造園「植治」。
施主の想いと、自然を敬う心を庭造りにこめてきた。武士でありながら造園家を志した初代以降、当主は代々小川治兵衞を襲名し、現在で十一代に至る。
中でも、中興植治と呼ばれる七代目小川治兵衞は日本庭園の作庭のあり方を大きく変えた功績を持つ。
流れる水、いわゆる「生きた水」を庭に取り込みさらには庭全体を明るく開放的にすることで古来の侘び寂びだけではない、新たな庭を創造したのである。

歴代が大切にしてきた想いは七代目のひ孫である十一代小川治兵衞さんにもしっかりと受け継がれている。
小川さんは言う、「自分の庭をつくっているんじゃないんです。あくまで施主さんのお好みに合わせて庭をつくること。そして、失われかけている自然を大切にした庭造りを心がけ、それを、見る人に五感で感じていただきたい。」

番組では、次代を担う長男勝章さんの新たな挑戦や、施主の声なども紹介しながら七代目小川治兵衞が手がけた庭や、十一代小川治兵衞さんが自ら手掛ける庭への熱い思いに迫る。



【番組概要】

万世、連綿と受け継がれてきた様々な京都文化。その伝統を担いし「美の職人や文化人」に迫る至極のひととき。
生粋の京都人自らが、その雅や趣を視聴者の五感に響かせる。芸能、工芸、建築、華道、茶、画…数えればきりがない京都の伝統文化を総力取材。生活が多様化した現代社会で、伝統を守りながら新たな美を創造する職人や文化人に迫り、第一人者になったまでの足跡、我が子へ技術を伝承する様子に密着する。