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江戸時代の宝暦年間から続く造園「植治」。 とりわけ7代目小川治兵衛は、今の「植治流」を確立し、 明治時代に活躍したことで知られます。 7代目がつくりあげた「植治の庭」は、 それまでの古典的な日本庭園とはまったく異なったもので、 近代的で明るく開放的、そしてなにより自然をとても大切にした庭でした。
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つくり手の気持ちや庭を見る方への思いやり― 新刊書「植治の庭」を歩いてみませんか(白川書院発行)を読めば、 「植治の庭」には、そんな温かいメッセージがあったことに気づかされます。 本書は、大切に伝わる「植治」の精神(こころ)の部分に焦点をあてているのです。 監修は、本づくりは初めてといわれる代々の直系、11代目治兵衞氏。 「植治」の精神や施主に対しての思い入れにもふれながら 庭の見かた、楽しみかた、庭づくりのポイント、代々の植治について 分かりやすく、語ります。 7代目がつくった庭園には、いろいろな造園術も施されています。 そのしかけは、どんなものだったのでしょう。 11代目がするすると解いていくその謎解きも面白く、 「植治の世界」にみるみる引き込まれていきます。 |
―目次より― |
●植治の庭と京の水
●よみがえった植治の庭―洛翠庭園<庭の見かた、庭づくりのポイント> ●植治の庭の誕生―無鄰菴庭園
●代々の植治さん物語 ほか
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